:::もしかしてまだついてる? --スペイン・グラナダ--::: |
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夜、セビージャからバスでグラナダへ向う。
予定では、車中で仮眠、グラナダにAM3時過ぎに到着、
バスターミナルで2時間ほど夜が明けるのを待ち、市街に向うつもりだった。
そうすれば宿代も浮く♪
しかし、AM1:30、グラナダのバスターミナルに着いてしまった。
早すぎだよ。眠れなかった。
ここで夜明かしすることになった。
体を休めたいところだが、このターミナルは警備員が厳しくて、横になると怒られる。
仮眠はおろか、体を休めることができない。
AM5時まえだけれど、街へ向かって歩くことにした。
徒歩20分程度の距離と思いきや歩けど歩けど、いっこうに辿り着かない。
辺りもちっとも明るくならないし、店もないし、人通りも殆どない。
結構、怖いよぉ〜ん。
前から、ポケットに手を入れた二人組みが歩いてくる。
すれ違うのが怖いので、そんな時は道路を斜め横断。
そんな風に周囲に注意を払いながら歩くその緊張感と重い荷物にぐったり。
途中点在する宿に妥協しそうになるも、ぐぐっと堪え、どれくらい歩いただろうか(遠い目)。
やっとお目当ての宿に到着。
ふわぁ〜、やっと着いた音符今日は普段よりいいお宿♪
シャワー♪るるるん。ベッド♪るるる。ちょっぴり元気も出てきた。
ベルを鳴らす。
「満室」 ガチャリ。
インターフォンを切られた。この周囲に宿はない。まだ歩くのぉ〜。
小さな公園のベンチで一休み。
そばでレゲエのおじさんがスヤスヤ気持ち良さそうに寝てる。
なお更、悲しくなってきた。
公衆電話発見。宿を予約してしまおうと何度コインを入れても掛からない。
ぐったりしているところに、頭上からポトリ。
きょえぇぇぇ〜。鳥の糞が髪に!!
「ふんだりけったり」。辛くて切なくて泣いた。
絵:あさちん
諦めて、歩く。テクテクテク。ゴメス坂までたどり着き、テクテク登る。
地球の歩き方にある宿を見つけた。アメリカ人らしき旅行者が沢山いる。
フロントのおじさんに、泊まりたい旨告げ、涙声で
「シャワー」と言うと、空く部屋はあるが、まだ客の荷物が置いてあるという。
するとおじさんは私をじっと見つめ、
「客が戻る前にシャワー使っちゃえ!」
と客が不在中の部屋に入れてくれた。涙。嬉しいけれどいいの?入っちゃって。
もしかして、私の頭にまだ、ついてたのかしら。うんち。
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:::盗まれたものは --スペイン・セビージャ--::: |
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旅先で街をふらつく時、今はカメラと地図をポケットにねじこんだスタイルで歩いているが、以前は小振りのリュックを背負い、ぷらぷらしていた。
ある時、リュックを背中から下ろすと、網状になったポケットのファスナーが開いていた。閉め忘れた?それとも開けられた?何か入れてたっけ?
大して気にも留めずにいた。
次の移動はバスでポルトガルだ。
よし、疲れない様に「安眠君、安眠君」(空気を入れて首にする枕の様なやつ)
リュックをごぞごぞごぞ。
な、ない!
・・・そうか、あの時、これをとられたのか。
紺色の安眠君は空気を抜いてたたむと、財布のように見える。
しかし、そんなところに財布を入れておくやつなんかいないよー。
がっかりしただろうな、そのどろぼう。わっはっは。
・・・笑い事じゃないよ。
その安眠君、伊勢丹で買って、高かったのに〜ん。
後日、アムステルダムの空港で安眠君2号を購入した。
しかし、首にフィットするどころか、大きくて中で首が泳いでしまう。
オランダ人サイズなのか。
こんなものにサイズなんてないと思ったけれど、大失敗。
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:::日本語に注意 --オランダ・アムステルダム--::: |
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アムステルダムの街は路面電車が走り、自転車専用道路、運河を使った船での移動と、とても歩き易い街。
そして街角には花が溢れ、家々はおとぎ話にでてきそう。かわいくて、人も親切な街だった。
そう...ふぅー(ため息)。本当に親切だった(訳は後ほど)。
その日は旅の疲れと、ここが旅の最後の地ということで、テンションがあがっていた。
キューケンホフ公園(写真はこちらから)からアムステルダム中央駅に向う電車内でのこと。
「やっぱり、アムステルダムといったら飾り窓だよねぇ(笑」
「そうそう、アムスと言えば、葉っぱが飾り窓。飾り窓は勿論、押さえとかなきゃ。
これから行っちゃう!?」
な〜んて、会話で盛り上がっていた。
通路を挟み、右前方に爽やか〜なカップルが座っていた。 金髪の賢そうでかっこいい男の子。女の子もこれまた清楚&キュートな子。
彼が突然、くるりと振り返り
「日本の方ですよね?飾り窓に行かれるんですか?」
ぎょぎょぎょ!!
丁寧且つ流暢な日本語で問いかけてきた。私達は言葉に詰まった。 「・・・・はぁ、はぁぃ...」
彼「あそこは治安のいい場所ではないので、日が暮れる前、できるだけ早い時間に行った方がいいですよ。
それにあそこは、ガンもあるから、行くのであれば、昼間でも気をつけて下さいね」
と、とても爽やかな笑顔で、助言いただいた。
し、親切だけれど、 超〜〜はずかしぃ〜。
これって、所謂、
「東京といったら歌舞伎町。パチンコ・キャバクラでしょ〜」
と海外からのお客様が言ってるのと同じでしょ?
はぁ..(ため息)。
アムステルダムをそんな風に言って、ごめんなさい。
とても素敵な街なのに。
海外に出ると、日本語は通じるはずはないと勝手に思い込んだり、
また、羽目はずし気味の発言をしがち。 御注意あれ...(汗
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