NO.6 HOME NO.8
民営化反対
雪の高速道路にて

基本的に高速道路にはのらない。理由は簡単「高い」から。
関東近郊日帰り温泉」も大前提は下道だ。

1月の朝5時、高速道路を走行。この冬一番の寒気団による吹雪の為、高速道路は各所で通行止めになっていた。この道もいつ通行止めになってもおかしくないといった状態だった。

道は、路肩は勿論、追い越し車線までが雪で埋まり、本線のみが辛うじて通行できる。その本線さえも、窓にへばりつき、目を凝らし、道筋を見極めながらソロソロ走るといった感じだ。
ワイパーも雪で凍りつき、浮き上がって用を成さない。駐車し氷を取りたくても、路肩がないのだから、どうしようもない。トンネル内の路肩に一時避難しようと思った。しかし、こういう時は皆、考える事は一緒。満員御礼で既に駐車スペースはない。
仕方ない。ハンドルを押さえながら、窓から身を乗り出し、ワイパーの氷を剥がす。窓から半身乗り出すのは手馴れたもの。古い記憶が甦る(嘘。

何とか一時的にワイパーは動くようになったけれど、視界は相変わらず最悪だ。高架橋下を通過した。道は大きく右にカーブしていた。雪が舞い上がる。道を外れ路肩に入ってしまったらしい。ハンドルを切った。

ざざざざざ〜〜〜〜。どっすーーん。・・・ここはどこ?

車の中は暗闇の世界。よくみるとフロントガラスに一面に雪が覆いかぶさっている。外に出てみて、状況がつかめた。
ハンドルを切った際にスリップした私の車はスピンして路肩の雪山の斜面に突っ込んだのであった。ボンネットが半分埋まっている。
やっちゃったぁ〜。でも私は・・無傷。
(ラリーで車がスピンして、フロントガラスに泥をはねあげる車内カメラの映像。まさにそんな感じ)

携帯電話で110番するも、何もかも雪に埋もれていて、自分の居場所がわからない。非常電話までも雪が邪魔して行けそうにない。うーん。困った。そんな所に、黄色い車が通りかかった。道路公団のパトロールカーだ。助かった。

空が少し白み始めた。白一色の世界に、発炎筒を、道路に点々と置いた。
「後続車が突っ込んでくる恐れがあります。逃げる準備をしながら見張っていてください。その際は、私たちに声を掛けてから、逃げてください」
・・・は・・・はい。と私。

車を雪の中から引きずり出す作業が始まった。
私はコートも着ないまま、車の側で、後続車が突っ込んで来た時の事をシュミレーションしながら、見張りを続けた。大型トラックやバス、みんな、同じ場所でお尻を振ってる。怖!!それにバックでアクセル全開の自分の車にも轢かれてはいけない。
でもさ、逃げろったって、ひざまで雪にうもれてちゃぁ、動くに動けない。あっちへダイブかこっちはダイブか。-2度の中、その間、約1時間。

パチパチパチパチ。救出されました。
ナンバープレートが曲がったくらいで、車はほぼ無傷!新雪&深雪&反射板等も全くない地帯だった事が幸いしました。

「こちら側も何の被害もありませんでしたので、このまま、引き上げます」
パチパチパチパチ(再度)。道路公団様様。ありがとうございました(涙

「道路公団、民営化はんたぁ〜い」と態度を一変させた私でした。
・・・それとこれとは話が違うか。

ちょっと一言NO.7 2003.6


「行きタイ!活きタイ!生タイ!」

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送