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変な電話

どのくらい前のことかな。
家に一本の電話が掛かってきた。
「nanaちゃ〜ん、山田だけどぉ〜、雑誌届いたかなぁ?」
私「はぁ?雑誌ですか?」
男「あれ?届いてない?nanaちゃんが表紙に載ってる雑誌、送ったはずなんだけれど、おっかしいなぁ〜」
私「え?私、雑誌に出る覚えないですけれど?」
男「え?おっかしいなぁ。家、○×(私の住んでる地区名)でいいんだよね。確認させて、また電話するよ。」
いかにも業界人って感じの話し方と雰囲気。なんだろー、ま、何かの間違いだろう。すぐにそんな事ことは忘れてしまった。

それから、2ヶ月。リーンリーン。
「nanaさんですか?」私「はい。」男「夜分遅くにすみません。本間と申します。」・・・私は仕事の関係でいろんな人から電話が掛かってくる。だから、相手が知らない男性だからといって、不審に思う事もなかった。
とても丁寧な落ち着いた口調。

男「突然の電話ですみません。ただ、声が聞いてみたくて」 私「は?」
男「nanaさんはご存知ないかもしれませんが、雑誌に載ってるんです。会員制の雑誌で、毎月4人の女の子が登場する。その人気投票で、nanaさん、2位でした」 ・・・おい、2位かい(つっこむ所が違う苦笑)
私「私雑誌に載る覚えありませんから。」 男「nanaさんはお気付きになってないかと思いますが、11月から3ヶ月間、盗撮させてもらいました。」 私「はぁぁ?」 男「玄関を入ってすぐ左手にお風呂とトイレがありますよね。その天井の右側に穴があいていると思いますが、そこにカメラ仕掛けさせてもらいました。人が中に入るとセンサーが感知、映像を電波で送るんです。」 ・・・何言ってんだ?この人。そんなSFみたいな装置ある訳ないじゃん?電話切っちゃおう。・・・あ、でも、お風呂の位置あってる。

男「写真の雰囲気と声の感じが違いますね。」 私「申し訳ないですけれど、その写真の人物と私は違いますから。声聞いても意味ないですよ。その写真の人物はメガネかけてますか?髪の色は?」 男「かけてない。黒です」 私、「残念ですが、私はメガネで、金髪です」と言といってみた。
男「○×にお住まいですよね。ぼく、とっても側にいますから」
そう言って、電話はゆっくり切れた。非常に丁寧であり、Hなことをいってこなかったところが怖かった。

何故、私が一人でいるこの時間に電話し、また電話に出たのが私と疑うこともなく、相手は話し始めたのだろう。
ちょっと不安になった。知り合い説もないと思う。なぜなら、私の自宅の電話番号を知る男性は一人もいない。
ま、でもそんな装置あるわけないし、ま、ただの悪戯だろう。

同日の夜、安藤優子さんのニュースを見ていた。特集は「盗撮」
・・・ん?センサー?電波?きゃぁ〜、これじゃん。
急いで、お風呂場に。穴、あった。
色々考えるうち、1つだけ思い当たった。以前、HPに個人情報流失の話を聞いたことがあった。確かめてみた。その中に私のデータもあった。

今度、電話がかかってきたら、話を伸ばし、録音するよういわれ、その会社(データ流失元)と警察に行くことになった。でも、もう電話は掛かってこなかった。
ぬっはっはっはぁ〜。私の勝ち♪メガネの金髪じゃ、こわかろぉ〜。

個人データの管理は気をつけていただきたいものだと思います。
ちょっと一言NO.5 2003.5
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